「もっと多くの人に読んでもらえる文章が書けたらなぁ。」
これは、ライターまたブロガーとして毎日記事を書いている私の悩みでした。
何か良い教材はないかと探していたところ、出会った本がこちら。
沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—〈SEOのためのライティング教本〉
2016年に出版された書籍『沈黙のWebライティング』ですが、いまだに根強い人気を誇っています。
ストーリー形式でライティングやSEOについて学べるということで、さっそく購入してみました。
この記事では、『沈黙のWebライティング』を読んで私が勉強になったところを、まとめてご紹介したいと思います。
目次
『沈黙のWebライティング』ってどんな本?
株式会社ウェブライダーの松尾茂起さんが執筆したこの本。
一度ウェブコンテンツとして公開されたものに、加筆して出版されたものということです。
最大の特徴は、なんといってもストーリー形式であること。
主人公であるボーン・片桐を中心にストーリーが展開し、自然とライティングを学べるようになっています。
表紙に載っている人がボーン・片桐なんですが、クセがすごいですよね笑
そのほかにも個性的な登場人物が大勢出てきます。
ストーリー部分は、会話形式+多くの挿絵で構成されています。
漫画を読んでいる感覚に近いと思います。
そして驚いたことに、ページ数は全631ページ!
これはもう、ちょっとした辞書です。笑
ストーリーは全7話から成っており、少しずつSEOの本質を理解できるようになっています。
『沈黙のWebライティング』を読んで勉強になったことー前編
私が『沈黙のWebライティング』を読んでとくに勉強になったことを挙げていきます。
この記事では、本の前半部分だけを取り上げます。
SEOのコツをまとめたGoogle公式ページがある
SEOとは結局のところ、Google検索で上位表示されるための施策のことですが、
Google自身がSEOのコツをまとめた記事を出していること、知りませんでした。
ちなみにこの本によると、Googleの経営理念をまとめた『Googleが掲げる10の事実』という記事もあったようですが、現在は削除されているようです。
公式見解を理解してサイト作りをするのは、大切ですよね。
キーワードの検索意図を推測するため、上位ページを分析する
特定のキーワードで検索する人がどんな目的をもっているのかは重要ですよね。
もちろん何か記事を書くときには、読者の気持ちになって考えるものだと思います。
でも、本気でSEOを考えるなら、まずそのキーワードで上位表示されるページを徹底的に分析する必要があることを知りました。
分析結果をもとに、そのキーワードでどんな記事を書けば読者やGoogleに評価されるのかをまとめた「マインドマップ」を作ることが勧められています。
1記事1記事に熱意を注ぐ必要があるのだと気付かされました。
なかなかそこまでできませんが^^;
感情表現を入れて、共感ポイントを作る
わかりやすい文章は読者の負担を減らしますが、それだけでは魅力的な文章にはならないんですね。
共感できる言葉を入れて、読者が「あ、これ自分に関係ある!」と感じると、最後まで読みたいと思ってもらえるそうです。
そのために、どんな人に向けて書いているのか、どんな立場の人が書いているのかを明示する必要があるというのが勉強になりました。
とくに感情表現にあたる部分はカギ括弧でセリフのように書くと良いそうです。
脳が持つ2つの思考を意識して書く
人間の脳には2種類の思考があるそうなんですね。
「システム1」は物事を直感的に理解しようとする思考。
「システム2」は物事を論理的に理解しようとする思考。
人は何かを理解しようとするとき、まず「システム1」ですばやく良し悪しを判別し、
それを通過した場合には「システム2」でじっくり理解していくのだそうです。
文章を書くときには、まず「システム1」を通過してもらうために、
文章は見やすく、わかりやすいものにしなければならないとのこと。
文字の大きさ、行間、改行などに注意を払います。
それに加えて、「システム2」を意識して、論理的に書く必要があります。
理由や根拠をしっかり明示した組み立てが大切です。
読んだあとに「なぜ?」が残らない文章を心がけると良いそうです。
人を引きつける文章を書くのって、大変ですね!
まとめ
今日は、『沈黙のWebライティング』の前半部分で印象に残ったところをご紹介しました。
もちろんこれら以外にもライティングに役立つ超重要ポイントがたくさん解説されています。
ブログをやっている方に、おすすめの1冊です。
次回は、本の後半部分のおすすめポイントをご紹介します。
沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—〈SEOのためのライティング教本〉