趣味としてピアノ(キーボード)を始めてみよう、という方は少なくありません。
しかし鍵盤楽器の種類はあまりに多く、どれを買ったら良いか迷ってしまうことも。

そこで今回は、代表的な鍵盤楽器の特徴を紹介し、それぞれどんな人に適しているかを説明したいと思います。

ピアノ(アコースティック・ピアノ)

 


まずは王道のピアノから。

本格的なクラシックやジャズを演奏したい方はピアノが良いでしょう。

しっかりした打鍵感があり、弾きこなすには訓練が必要です。
独学でもできないことはないのですが、基本的な技術は教室にかよって習得するのがベター

憧れの楽器ではありますが、価格・大きさ・騒音などの問題から、だれもが所有できるものではありません。

電子ピアノ

 

アコースティック・ピアノの電子楽器版。
音量を調節したり、ヘッドホンで聴くこともできます。
経済事情や住宅事情によってピアノが買えない場合の良い選択肢となるでしょう。

電子楽器のため、価格も機能もさまざま。
安いものなら5万円ぐらいから買うことができます。
打鍵感や音質がアコースティック・ピアノにより近い上質なものは、数十万円になるものも

電子楽器ならではの機能として、数種類の音色を内蔵していたり、自動伴奏機能や録音機能、トランスポーズ(移調)機能を備えたものが多くなっています。

購入の際は、好みの音や打鍵感、必要とする機能を備えたものを見きわめるのが大切です。

エレクトーン

「エレクトーン」はヤマハの電子オルガンの商標。
上鍵盤・下鍵盤・ペダル鍵盤の3列構成となっており、事前にプログラミングされた音源に合わせて演奏することで、オーケストラのような演奏を1人でおこなうことが可能です。

両手・両足を駆使した演奏は独学では難しく、教室にかようことになるでしょう。
鍵盤楽器のなかでも異色の存在ですが、迫力ある演奏ができるエレクトーンには根強いファンも多いと言えます。

電子キーボード

 

 

ここで言う電子キーボードとは、60鍵程度で気軽に楽しめる電子鍵盤楽器のことです。

(シンセサイザーも外観や用途が似ていますが、本来は音を電気的に合成して作り出すための機械。シンセサイザーの多くはスピーカーを備えていません。なお、電子キーボードも上位機種になるとシンセサイザーに近い機能を持つようになるため、厳密に区別するのは困難です。)

電子キーボードは、数千円から数万円の間で幅広い製品ラインナップがあり、用途や予算によって機種を選ぶことができます。

鍵盤の数は61鍵のものが多く、49鍵32鍵という小さな機種も。
ほとんどの機種はアコースティック・ピアノの88鍵より少ないため、クラシック曲には対応しきれません。

一方で、クラシック以外のジャンルはほとんど楽しむことができるでしょう。
たいていの機種はバラエティ豊かな音色やリズムが内蔵されており、1台でバンドのような音楽を再現することも可能です。

上位機種になるほど音色も良く、自動伴奏機能や録音機能などさまざまな機能を楽しむことが可能になります。

音楽をよりいっそう楽しんでいただくため、以下の機能を備えた機種をおすすめします。

  • タッチレスポンス(鍵盤を弾く強さに応じて音に強弱がつく)
  • トランスポーズ(半音ずつ移調できる)
  • スプリット(鍵盤を分割し、それぞれに異なる音色を指定できる)

これらに加えて、音質の良さや内蔵音色、リズムのバリエーションなどで選ぶと良いでしょう。

まとめ

モーツァルト、ショパンなどのクラシック曲を弾きたいのであれば、88鍵あるアコースティック・ピアノや電子ピアノが良いでしょう。

一方で、ポップスを気軽に弾きたい方やバンドサウンドを1台で再現したい方、弾き語りを気軽に楽しみたい方は電子キーボードがおすすめです。

次回以降、独学でキーボードを楽しめるようになるための入門記事を投稿していきたいと思います。
どうぞお楽しみに。