ギターを始めるとほとんどの人が突き当たる壁「Fコード」。
たしかに最初は音を鳴らすのが難しい(というかまず指が痛い)んですが、ここでやめてしまうのはもったいないと思います。
そこで、私なりに考えた「Fコードの壁」対策をお伝えします。
Fコードの壁とは
まずは本来のFコードについておさらいしておきましょう。
コードダイアグラムはこちら。
押さえるべき場所は6か所。もちろんすべての指を使っても足りません。
そこで登場するのがセーハ。別名バレーとも呼び、人差し指でフレット全体を押さえてしまうという恐怖の荒業です。
このFコードで言うと、1フレットをセーハすることによって3つ分をいっぺんに押さえてしまうということですね。
最初からこのセーハ・コードを弾こうと思っても難しいと思います。
慣れれば力の入れ方のコツが分かるので楽に押さえられるのですが、最初はただただ指が痛いだけでキレイに音も鳴りません。
ここで挫折しないために、次の方法で乗り切ってみましょう。
省略Fコード その1
複雑なFコードを省略してみます。
コードダイアグラムはこちら。
5弦と6弦には×が付けてありますね。これは、「この弦は弾かない」という意味です。
押さえるのが大変なので、5弦と6弦は捨ててしまおうという作戦ですね。
そうは言っても、2本の弦だけを弾かないというのも最初は難しいので、なんとなく意識するぐらいでOKです。
こうすると、押さえる場所は4か所に減ります。
1弦と2弦は人差し指の側面で一緒に押さえてしまいましょう。
弦2本だけのセーハですね。(最初はこれも大変ですが。)
この方法では低い方の音を捨てているのでやや軽い音になってしまいますが、Fコードの構成音はすべて鳴っているのでしばらくはこれで我慢しましょう。
そのうち慣れてきたら本来のFコードに挑戦すれば良いのです。
しかし、この省略Fコードでもムリ!という方は、もっと省略してしまいましょう。
省略Fコード その2
さらに省略したFコードはこちらです。
はい。1弦も捨てました。
捨てているので×が付けてありますが、弾いてしまっても大丈夫です。
弾いた場合、この1弦はミの音になり、Fコードにミの音が加わると「FM7(エフメジャーセブンス)」という別のコードになります。
でもFコードとそこまで雰囲気は変わらないので、Fコードの代用としても大丈夫なのです。
慣れるまではこの押さえ方をして、徐々に本来のFコードを練習していきましょう。
まとめ
私自身も初心者の頃はずっと省略コードを使っていました。
でも慣れてくると自然とセーハもできるようになり、全然痛みも感じなくなりますよ。
しばらくの我慢なので、省略コードで弾いてみてください。
挫折してしまうよりよっぽど良いですよね。
好きな曲を自由に弾ける日を想像しながら、練習を頑張りましょうー(^^)