個人事業主になって1か月が経ちました、藤堂のすけです。
開業というのは思った以上に体力もお金も使うもので、この1か月間は各所への挨拶やら、勉強のための投資やらで随分と散財しました^^;
でもこれらはすべて将来につながるもの。
今後も前向きに精進したいと思います。

さて今日は、最近読んだ本を1冊ご紹介します。
メンタリストDaiGoの『限りなく黒に近いグレーな心理術』です。

『限りなく黒に近いグレーな心理術』ってどんな本?

本書は2015年に発行されたメンタリストDaiGoさんの著書。
身近な事例をとおして心理学に触れられる内容となっています。

各章はショートストーリー+解説という形で展開。
誰もが経験するようなストーリーが12話収められています。

「もともとは買うつもりでなかった良い車を買ってしまった」
「女の子につい高いプレゼントをしてしまった」
「理由もわからず妻から離婚を切り出された」

こんなエピソードの裏にどんな心理効果があるのかを、DaiGoさんがわかりやすく解説してくれます。

タイトルに『グレーな心理術』とあるとおり、悪女や詐欺師などが登場するエピソードもありますが、「妙に先輩に可愛がられる同僚の話」など、身近なエピソードも含まれています。
(詐欺師の心理術は、グレーではなく黒だと思いますけどね。)

DaiGoさんの解説はさすがのわかりやすさで、心理学はさっぱりな私でもよく理解できました。
これまでまったく気にしていなかったことの背後に心理効果が隠されているのを知り、とても興味深かったです。
たとえばカジノのコインがなぜプラスチックの安っぽいものなのか、考えたことありますか?
そんなことも載っていましたよ!

本書は心理学上の有名な効果を知ることができる、入門書的な本と言えそうです。

『限りなく黒に近いグレーな心理術』はビジネスにも役立ちそう

本書はどちらかと言えば、「人にだまされないために心理学テクニックを心得ておこう!」という内容なのですが、裏を返せば「人をだます」あるいは「誘導する」ためのテクニックを学ぶことも可能です。

「高い商材を成約に結びつける方法」、「先輩にかわいがってもらうテクニック」、「セミナーを成功させるコツ」など、さまざまな形で役立つと思います。

私がとくに良かったのは最後の章。

リストラされそうになったサラリーマンが、妻の一言をキッカケに再奮起。
見事に結果を出して一発逆転、というストーリーです。

興味深かったこととして、集団には「内集団バイアス」というものが効いており、自分が属する集団を他の集団よりも優れていると考えがちだそう。
そのため、集団内でのアドバイスはあてにならない場合も。
第三者の客観的な意見を求めることが成功へのカギなのだそうです。

そして、もし新たな取組を始めた結果チーム内から出た場合、それが嫉妬から出る批判、本質をすり替えた感情的な批判であれば、正しい方向に向かってる証拠と考えて良いそうです。

第三者の意見を聞くことの大切さ、そして「内集団バイアス」があるからこそ出る批判の解釈。
「内集団バイアス」1つからここまで発展できるとは、さすがDaiGoさんですね。
勉強になりました。

まとめ

『限りなく黒に近いグレーな心理術』は、ショートストーリー形式で心理学を紹介する入門的な書籍。
実生活はもちろん、ビジネスにも役立つ内容が多く、おすすめです。
私自身も、心理効果を上手に使ってビジネスを行なっていきたいと思います。